アートの価値と価格

小売の代表として、近年「美意識」への関心をとても大切にしている。

何度も本ブログにも記しているがアートに触れることで己の美意識の感度が上がることを切に実感する。

現在、名鉄百貨店で「美術の祭典」と言われるイベントが8月20日まで大々的に開催されているので商談帰りにふらり立ち寄った。

有名作家さんの原画や美しい版画を眺めているとついつい見入り込んで時が経つのを忘れてしまう。特に前田青邨や川合玉堂、川端龍子の描いた掛け軸などは現代の売れっ子作家さんの高額絵画よりもオーラに魅了される。

広い会場でちょっと気になったのが現代作家さんこちらの作品。

古屋野雄紀さんという若手の日本画家さん。人気お菓子のパッケージデザインも手掛ける現在注目のアーティストらしい。作品名は古野さんの代表的なモチーフでもある「円相図」

お値段4号サイズで12諭吉・・さてこの価格が高いと感じるか適正と感じるかは人ぞれぞれ。

「今買っておけば将来価格が上がりますよ・・」と美術商の方の談😁

個人的には寝室などに飾りやすいサイズとモチーフであると感じるが、価格が適正かどうか、そして将来価格が上がるかどうかは全く関心がない。

アートの価値を決めるのは個人個人によって違う。そこがこの世界は面白い。話題の海外アーティストの作品がどれだけお買い得になっても自分の心には価値を感じない。伝統的な日本画や古い時代の銅版画、スカルプチャーも日本物故作家の木彫や銅像に多大な魅力と価値を感じる。きっと日本人というDNAがそうさせているのかもしれない。

現代、日本画のジャンルは「安価」な市場と言われている。そういう意味で考えると株式相場と同じで今は買い時なのかもしれない😅

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