スノーボード屋を始めて24回目の冬を向かえる。
創業当初は丁度スノーボードの一大ブームがやってくる直前だったので、この暑い夏ごろから本格的な商戦が始まったと記憶している。バートンの人気商品やアンダーグランウンドな希少ブランドなどはもうこの時期にソールドアウトするようなものもあった。
当時の冬の遊びといえばスノーボード。
ここ三重県内にもスノーボードを扱う専門店さん(量販店除き)は四日市、鈴鹿、川越、伊勢、桑名、松阪、津など確か10店舗近くあった。スノーボードが本格的に日本に上陸して30年近くなると思うが、現在県内でスノーボードの品揃えを充実させ商売をされているお店は弊社を含め僅かとなってしまった。何だか寂しい気もするが、90年代前半のスノーボードカルチャーはまさにブームでありバブルだった。だから、今のお店の数や流通量が正常なのかもしれない。
弊社はここ数十年の間にアパレル事業やアウトドア事業、通販事業に商売の比重を少しづつ変化させていったのが功を奏し、スノーボードが20年前と同じように売れなくても会社が死なずに生きている。
現在ではスノーボード事業の売上は全体の15%ほどにシュリンクしたが、何とか他事業でカバーしてでも創業事業であるスノーボードショップは可能な限りやり続けていきたい。
大手の量販店さんや上場しているスポーツチェーン店さんは新規参入する際は資本力に物をいわせ怒涛の勢いでエントリーユーザーを囲むが、ブームが去れば売りっぱなしで、市場価値や市場文化をぐちゃぐちゃにして撤退していく。これはどの業界でも同じといえるが、我々は専門店(プロショップ)という責任と誇りがあるので採算ラインがギリギリ黒ならお客様がゼロになるまでやり続ける責務がある。
決して創業事業に対する創業者のプライドと未練ではない。
a-bonyの現店長である東倉は2003年に入社し5代目店長。そろそろ現場は6代目店長に引き継ぐ時期であるが、彼のスノーボードに対する愛は私を含め歴代の店長で一番深い。スノーボードを愛するお客様に心から愛されるお店づくりをもう一度、しっかりと原点に帰りやっていきたいと強く思う。
ニジマスマークのデッキに魚の骨のソールが復活?(;^ω^)するようなので、是非自分もSNOWBOARD PROSHOP A-bonyの一員として来る2017の冬を迎えたい。