社長の仕事で一番楽しいことは”お客様の目を輝かせるモノを創造”しているとき。
残暑が厳しい中、最も頭が汗をかく仕事は”スタッフを評価”する時ときである(^_^;)
先月弊社にとって20回目の決算が締まった。同時に全従業員の人事考課を所属長が面談を行い社長の私に報告する。報告データをもとに総務の仕事をしているスタッフの意見を慎重にヒアリングしながら来期の報酬(給与)や待遇面を決める。
この仕事が実に困難を極める。考えれば考えるほど自問自答し矛盾のループにハマリ頭がおかしくなりそうになる。
仕事の結果を評価表現するのに判りやすいのが給与(お金)である。
露骨にお金がやり甲斐、モチベーションと表現する方も希に存在するが、お金が全てでないことは”働く”本質を知っている人ならばお金だけでは満足しない。だからといってお金が自分の思う基準よりも足りていないと不平不満に変わる。
じゃあ何が基準になるのだろう・・勿論1番優先されるものは会社の”利益”から算出されるべきであろう。
しかし、会社を永続的に営んでいくには目先の利益(結果)だけで評価もできない。
在庫は膨らむが圧倒的売上高、通常勤務時間を超過しての努力、会社への忠誠心、部下を家族のように思う役職者の姿勢、新分野を開拓するチャレンジスピリット・・これも勿論評価に値する。
評価に値しないのは会社の理念使命を理解せず、権利のみを主張し、毒を吐き散らし、他責にする者だけだ。
弊社のように一人一人個性も能力も異なる集団の評価は複眼的に見る必要がある。
お盆期間中、ずっと頭の中から数字とスタッフの顔が消えない。
全員に先ずは年齢と同じだけの給与、年齢と同じだけの有給休暇、かけがえのない仕事へのやり甲斐、この3つを労働の対価として与えたいと願い、ここ3年ほど喝を入れて社長業を頑張ったが満足行く結果が残せていない。これでは社長の報酬の未払月があっても仕方ない。
自分がお金にあくせくせずに生きる前に社員の生活を豊かにすることが会社の成功に繋がることは十分経営者として理解している。そして、その課題が物凄くハードルが高いことも血肉化しているつもりだ。
前期の課題が何で、今期社長として会社としてやらなければならないことははっきりと見えている。
あとはやりきる為に、自身の心と体を整えるだけだ。