幼少の頃、黄金ブンブンが死んでも何とも思わなかった。川で小魚の死骸を見ても死を意識することは無かったと思う。
間もなく10月を迎えるが、日中、会社から程近い緑地公園を走っていると蝉の声が聞こえる。
何となく最後の雄叫びにも聞こえる。
親近者を亡くす経験をし、年を重ねる毎に”死”というものが身近にある事に気付いた。
昨日、お店の外階段の手摺に足が折れ、羽根がみじゃけた(三重の方言たぶん)小金ブンブンを見つけた。
死に際はせめて土の上で・・と思い、拾い上げて花壇に降ろした。
帰り際、覗いて見るとその場で死んでいた。
人間の死と昆虫の死の尊さに違いはあるのだろうか・・
いつか人間は昆虫ともシンクロできるようになるのだろう。