先日、セルジオロロピアーナ氏の訃報を知った。イタリアを代表するカシミヤ、ウールブランドとして名を馳せたロロピアーナ。
氏のスタイリングはダンディズムという言葉が最も相応しく、ファッション界において私が最も敬愛する方であった。
ロロのカシミア素材はトロトロ感が半端ない。ローゲージセーターの立体感は群を抜いており、高額品ではあるが他のセーターブランドとの差は歴然である。また、数年前に購入したベビィカシミアを用いたショールは肌触りがすこぶる良く、編み方に工夫がされている為、デリケートに使用しなくても十分な耐久性がある。
ルィヴィトンに買収されてから、かなりラグジュアリー方面へ傾倒していったがロロの持ち味である、オーセンティックで上質な素材を用いた製品創りは引き続き継承されてきた。
60歳を過ぎても氏のような素敵な着こなしができるよう、これからもファッションを追求したいと思う。