名古屋駅西口から徒歩5分ほどのところにシネマスコーレ名古屋という小さな映画館があるのはご存知だろうか。
自称映画好きと申しておきながら、大昔の学生時代に一度だけ訪れたぐらい。先日、どうしても見たい映画があって出張帰りに立ち寄った。
1983年2月に故・若松考二監督が立ち上げられたとのこと。決して劇場は広くないが、昭和の映画館まんまの雰囲気がたまらない。また、何より映画を見る客筋が素晴らしいい。携帯は勿論、飲食物などを持ち込んでいる客もいないし、上映後には劇場内の明かりがつくまで誰一人立ち上がって席を離れる人がいなかった。上映作品の唐山大地震(★4.5)も素晴らしかったが映画館として大ファンになってしまった。
スマフォやタブレットで場所や時間を選ばず映画が見れる時代、こういう場所がなくなるのは時代の流れで致し方ないことなのかもしれないが、
真っ暗な狭い空間で多様な人と一作品を鑑賞するのは何か特別な空気を感じることができる。
事業としては採算性がかなり難しいと思うが、自称映画好きとしてはこういう場所を後世に残しておきたいと思ってしまう。