水盤

滋賀県からの出張帰り、大津市の山間にある気になる商業施設に立ち寄った🚙

寿長生の郷(すないのさと)

地元の食材を使った食事処や甘味処、作りたての和菓子に焼き立てパンの販売。そして広大な敷地に咲く季節の野花と散策。丁度、柚子の収穫時期で摘み取り真っ只中であったが、何と言っても広大な梅林が郷のハイライトに違いない。きっと見頃の初春は大勢の観光客で賑わうことだろう。

建物も庭もとても見応えがあり和風建築に興味津々な自分にとって終始ワクワクドキドキ💦

特に長屋門という立派な門前にこれまた大きくオーラ全開な水盤が鎮座😃

江戸時代の物で重さは2トンほど鞍馬石の一枚物。久々に堪らなく素敵な美を見てしまった💦水盤に合わせた季節の花もこれまた粋。

門を潜ると手入れされたチャボヒバの単幹がこれまた良い✌️広大な敷地だけに借景も人工物が入らない。こんな素敵な施設がお隣滋賀県にあるとはお恥ずかしながら知らなかった。

我が住まう街、四日市も心豊になる商業施設を創造する必要性があることを改めて痛感した☹️

大山崎美術館

休日を利用し秋の京都へ弾丸🚗紅葉の見頃はおそらく来週なので混雑を避けたく目的地を駆け足で巡った。

1番目の目的は京都郊外にあるサントリー大山崎美術館 以前から訪れてみたいところだったが感染症の影響で延び延びになっていたが秋の晴天日に念願叶った😃

歴史を感じる名建築“大山崎山荘“と無機質なコンクリートの安藤忠雄氏設計による“地中の宝石箱&夢の箱“がどういうバランスで自然の空間と調和されているかにとても興味があった。

もしも、当社の5棟目の商業ビルを建てる願いが叶うなら高コストであるがRC工法を検討したいと思っている💦

来場者も少なくゆっくりと館内の展示品、建物、空間、お庭など隈なく拝見させて頂いた。大山崎山荘は期待を大きく超える素晴らしい空間であり展示物を含めとても感銘を大きく受けた。逆に安藤氏の建物については老朽化とメンテナンス不足が随所に目立っており期待を超えるものは残念ながらなかったというのが率直な感想。

四季を感じるお庭も好みでは無いがメンテナンスが細部まで行き届いており好感が持てた。眺望はとても素晴らしいが立地的に駐車場スペースが無いため来場にあたっては徒歩で急な坂道を登る必要があるので年配の方はちょっと辛いかもしれない。

河井、濱田、リーチなど所蔵品も自分好みで、お近くなら何度も作品鑑賞に訪れたい😓我が住まう街も心豊かになる施設が次世代のために増えることを心から願いたい。

寄り道

塩尻ワイナリーからの帰路、中央道の飯田山本インターチェンジで途中下車した。

目的は以前から見てみたかった建築🏡 

重要文化財の旧小笠原書院と隣接する小笠原資料館。

途中、名勝天竜峡を過ぎ山中を進むと小さな案内板を発見。市のシンボリックな建物だと思うのでもう少し目立つ案内看板を立てた方が良いと感じもした😅

駐車場は県道沿いの空き地。徒歩5分ほどの小高い場所に何とも奇妙な組み合わせの建物が二つ姿を表した😵

旧小笠原書院は江戸時代初期の武家書院で屋根はサワラのこけら葺きで基礎は清水寺と同法の懸造り。改修工事は何度も行ってはいるというものの400年前の建物とは思えない美しさとオーラに圧倒される。

かたや敷地の対面には妹島和世さんと西沢立衛さんの建築家ユニットのSANAA設計による近代的でアートな鉄骨造。

逆S字の緩やかな曲線は免震の為の機能美。当社のモデラート同様ピロティ建築様式。当社は駐車場確保のためにこの方式を採用したがこの場所は雨水が多いとの理由で湿気対策の為に行ったとか。

館内からの眺めも異質な感覚がしてとても不思議な空間。

細長い空間も天井高とガラスによって解放感も高い。この椅子も妹島さんデザインとのこと。お尻がすぽっり入って心地よい😁ガラス面が多いのでポカポカの室内だが夏は遮光カーテンが無いと灼熱地獄になるに違いない💦

この資料館のお値段、何と270百万諭吉だとか😅飯田市の税金とは言えちょっと私的には高すぎる印象💦また、これだけ世界から人を呼び込めるコンテンツがありながら上手く活かされていない印象を受けた。館内の貴重な歴史品の展示も正直かなりチープで見やすさに欠き、最も残念なのが掃除が全く行き届いていない。建物周辺は草ボウボウ、塗装の傷みに雨染み、館内は虫の死骸や埃溜まりが目立った。どうれほど著名な建築家の作品で高価で立派であっても人の目と手が行き届き整っていないと価値は半減してしまう。

我々商業店舗も整っていないと商品の良さや価値が伝わらないことを改めて思い知った😓

ウォールランプ

自邸に設置しているルイスPのAJエクリプタ。サイズは350φ

1956年、ヤコブセンデザイン。とてもシンプルなデザインだからこそ時代を超えて愛されるのだろう。ジェネリックや模倣品を見かけるが三層ガラスのエッジに灯る光はとても柔らかで美しい。

ただ、一点この照明の手がかかることはガラスと本体の隙間から小さい虫が大量に侵入すること😓だから秋に一度、ガラス面を取り外してクリーニングする必要がある💦コーキングすればそんな問題も解消されるかもしれないが電球切れした際の手間や結露のことを考えると躊躇する。

近頃は秋の恒例イベントとなっている😅

信号待ちの停車中にパチリ🤳

ビシャン仕上げ?この無骨な壁を次回店舗の設えに採用したい✌️😅

手間をかけたトラディショナルなモノが世の中から消えるのが怖い今日この頃

道路

駐車場出入り口の側溝の傷みが激しい。

ご来店頂くお客様、運送会社様の車両が底擦れするようになった。駐車場の舗装修理で早急に解決したいところだが県道の側溝を勝手に触るわけにはいかない。この辺りは地盤も低い為、大雨の日は勾配の低い駐車場側へ大量の雨水が流れ込む。側溝内には砂が詰まり全く役目を果たしていない。数年前から何度も県の道路担当の方に相談しているが残念ながら補修頂けない😢

店前の道路は交通量も多く、雨が降ると大変なので何とか予算を当てていただけないものだろうか・・

Hotel

市内の老舗ホテルのロビーに今年もクリスマスツリー🎄が飾られた。

手間も費用もかかるだろうがとても心豊かな気持ちにさせてくれる。

ただ、今年は残念ながらツリーの光が悲しげに感じる。年末でありながらも人は決して多いとは言えない。

心豊かにさせてくれる施設が街から無くなってしまうのでは無いかととても不安を感じる

壁と床

商業店舗における床と壁の材料は商品を引き立てる上でとても重要だ。

コンクリートやモルタルのような無機質を選ぶか、木や土のような有機質を選ぶかによって印象は大きく変わる。

商品を主役と捉えながら、どれくらいのさじ加減でデコレーションを施すかがとても難しい。

費用をかければカッコよくなるかといえばそうでもないし、見る人によって良し悪しが大きく分かれることが多々ある。

個人的に壁材は珪藻土など天然材を配合した塗り物が好みであり、モルタル風だとか打ちっぱなし風は正直好きではない💦

アイカさんのクライマテリアという材は少々値がはりそうだが興味を惹かれる塗り素材でもある。

最も影響を受けた空間

東京虎ノ門にあるホテルオークラ東京。2015年に惜しまれつつも閉館し昨秋、THE OKURA TOKYOとしてリニューアルされた。

谷口吉郎が創造した本館メインロビーの空間は当時のスタイルを再現。障子と組子、切子玉型のオークラランタン、梅の花を思わせる漆仕上げのテーブルとローチェア・・復刻には賛否両論あると思うが、この空間に影響を受け和モダンというジャンルのインテリアに心惹かれる事になったのは確かだ。

装飾用の絵画やオブジェ、生花も最小限の装飾。この削ぎ落とされた空間に日本美という気を感じる。

豊島美術館

弾丸高松へ🚘

久々のロングドライブ💦往復700キロオーバーの運転はこの年になると翌日にダメージが残る😅

離島にあり、到着湾からのアクセスは自転車という僻地にある豊島美術館

念願叶いようやく訪問することができた。コンクリートの建物は金沢二十一世紀美術館や軽井沢千住博美術館などを設計された、西沢立衛氏による作品。屋内の水滴を使ったインスターレーションは内藤礼氏。

期待通りの空間と演出で、しばし時が経つの忘れた。

いつか行って見たいけど行けてない建築と空間が日本中にまだまだ沢山ある。ネットで写真や映像を眺めているのと実際行ってみるとでは雲泥の差。

訪日客の混雑で避けていた人気施設を訪れるには感染症対策をした上で訪れるには良いタイミングだ🍁

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