雇用

岐阜県の美濃加茂市で主力製造業が相次いで撤退を表明し雇用がままならない状況にあるとの事。
我が三重県でも大手液晶テレビの会社が分社化を検討している。
会社経営者にとって、改めて”雇用”という使命の重大さを感じた。
少子化が進み、地方の雇用が益々厳しくなる事は目に見えている。
地方が生きる道は資源に頼るか、コンテンツに特化するしかない。
弊社は資産も資源も無いのでコンテンツに特化し、広域からお客様にお越し頂く事を考えて事業展開している。郷土愛は物凄くあるが、三重県四日市のパイだけを考えていては絶対に食えない。
弊社のスタッフには大阪、埼玉の若者がいる。一人は妻子持ちなので責任重大だ。
現代は雇用も商売も地方という概念でやっていては恐らく駄目だろう。
物が溢れ、どこでもネットに繋がり、高速移動ができる今、日本全体、いや・・アジア全体で物事を考える必要がある。

新規事業

経営者は”常に新規事業を創造する”ことが大切な思考の一つだ。
家具や雑貨で世の中に貢献したFRANCfranc(株式会社バルス)はとても経営センスがあり、社長の高島氏の生き方、考え方も尊敬する経営者の一人であるが、どうも最近お店がつまらない。
MBOで非公開化したのは、きっと大量生産、コスト重視経営をやらざるおえない状況になったからではないだろうか。恐らく、これからワクワクされるようなお店に又戻るであろう。
弊社も家具や雑貨販売の事業には関心が高い。洋服屋目線、アウトドア屋目線で何かできないかを模索している。

関西出張

今朝とても寒かった。久々に寝床から出るのを辛く感じた。いよいよ秋本番。
朝一から大阪⇒東大阪⇒京都へ商談の為、出かけた。


本当は気候が良いので愛馬で向かう予定だったのだが、時間的な都合で移動中もPCと携帯に向かわなければならない理由でバイクでの移動を断念した。


”移動時間”この時間、本を読んだりする方や食事をする方、仮眠をしてリラックスする方など使い方は色々かと思うが、私は仕事にあてる事が多い。
流れる景色を眺めながら創造的な仕事をするには電車やバスはとても良いと思う。


現在、大阪と四日市間は近鉄電車で約120分。京都と四日市間は三重交通のバスで約90分。ちょっと長いような気もするが、仕事をするには調度良い。


しかし、リニアが開通すると東京と大阪間が最短で約67分、名古屋と東京間なら約40分で結ぶとか。
およそ15年後に開通予定というが、こうなると人や物の流れが大きく変革されることだろう。


それにしてもバスの移動はお値打ちで快適で仕事にうってつけである。それに、乗り越しもない(笑)

講演会

今日は午後から東レの特別顧問であられる佐々木常夫氏の講演会を聞きに出かけた。

一年に何度か色々な講演会に参加するが、これほど身を乗り出して聞き入ったのは始めてだった。
淡々とした口調で壮絶な人生談を話しているかと思うと、超実践的な経営論を語る。時に笑いを取りながらの90分トークはプロ中のプロだ。
講演会は映画と同じで自分の波長にあうかどうかがある。勿論、自分の置かれているコンディションで腑に落ちる事もあれば、同じ言葉でも落ちない事もある。
今日はスイスイ腑に落ちた。
講演会終了後、コーラを飲みながら、深く考えた。車の中で佐々木氏の本を読みながらまた深く考えた。
ワークライフバランスを社内に根付かせる為に色々とやらなければならない事を書き出した。
しかし、ほんの少しだけ疑問も湧いてきた。
人事の話や仕事の効率の話、タイムマネージメント・・ワークライフバランスを整えるキーワードを幾つもご教示頂いたが、お金の話や人手の話は一切無かった。
ここがやっぱりサラリーマン社長と、資金繰りもやりながら、人手不足にさらされながらやるベンチャー社長との根本的な大きな違いがある。
しかし、そんな事よりも多いに学べた事に今日は心から感謝したい。
佐々木氏と同様、私も三人の子供の父であり長男が自閉症である。氏には本当に失礼の極みなるが、自分と考え方が非常に似ている部分が多いと勝手に思った。
帰り際、氏のサインを頂いた(笑)

面接

今日も30歳を少し過ぎた若者(私から見て)を面接した。

ここ最近、30前後の方に求人を頂く。
転職の理由は夫々微妙に違うが、どうも聞いていると”好きなことを仕事にしたい”的な願望があることが判る。
それでいて安定とか福利厚生も求めている。
趣味の延長線のような仕事で報酬も高く、休みも多い仕事がこの日本にあるのだろうか。
時々人から”安保さんは趣味と実益を兼ねて成功しているからいいね~”といわれることがあるが、それはかなり見当違いである。
睡眠を削り仕事に没頭し、お金と人の件で胃がキリキリマイする事が多い。繁忙期の今時は自分の報酬をストップして支払いにあてている。
人は陽のあたる場所に目が行くが、影の部分は中々目に入らない。
一時間足らずの面接ではほんの一部分しか、人格を見抜くことはできないが、今日の若者は誠実感に溢れていた。
少しだけ期待してみよう。

保険

皆様は保険の”約款”というものを隅から隅まで読まれた事はおありだろうか・・
先日の台風17号の影響により、弊社も大きな被害を受けた。
作りたての植栽が流され、店内に異常な迄の雨水が侵入した。幸いスタッフとご家族が無事だったので最悪の結末では無かったが、店内に甚大な被害を受けた。
地盤面より45センチ以上の雨水が侵入した場合は保険が適用されるが、44.9センチなら保険保証されない。
一刻を争うような状況でどこまで雨水が侵入したかは、曖昧な記憶でしか答えることができない。それが当然だろう。
屋根から店内に雨水が侵入したのか、それとも窓枠から侵入したのかは、我々建築の知識に乏しいものが判断する事は不可能。
店前で5台もの車が立ち往生し、避難勧告が発令された地域を相対的に調査すればお判り頂ける事ではないだろうか。
どうも火災保険というものは規定が曖昧過ぎて頭を悩ます。

業界内での転職

この世界(スポーツ&アパレル)では業界内で転職する方が非常に多い。
自分の能力が過小評価されてると思い込み、他社に転職する・・或いは思い入れの強いブランドに行きたい故に転職する・・それはソレでありだと思うが、正直言って利己的な理由で浮ついている輩が多いように思う。
報酬もソコソコ、自由な時間もソコソコ、やりがいもソコソコ・・
もしも、次世代に一石を投じたいなら自分でリスクをとるべきだ。
志の高い営業マンなら10分も世間話をすれば人生の目的を理解する事ができる。
”俺が独立し、事を成せば業界が活性化し目標にぶれる若者を導くことができる!”・・そんな思いで転職する人は一握りであろうか。
しかし、思い願い、決断しなければ夢はかなわない。
たかだか人生数十年。
瞬きしている間に仕事もできなくなるのだから。

身をもって知る

季節の変化と同時に店内のレイアウトを行なっている。
何かと都合が良いので2×4材をつかった簡単な棚を製作している。
日曜大工において素人と玄人の大きな違いは、仕上がりは勿論の事、怪我をしないか否かだ。
病院に行くほどではないが、今日ちょっとした傷を負った。

こうして身をもって覚えていく事がある意味、人間には必要だ。
明日は半日休みなので車と雨戸の洗浄をしよう。

グレゴリージャパン設立

表題の件、今アウトドア業界のホットな話題の一つである。
この話を巡って色々な関連の噂が耳に入ってくるが、どの話もちょっと信憑性に欠ける。
但し、グレゴリージャパンが設立され、20年以上もディストリビューターとして活躍されたA&Fさんの卸業務は2013年春夏のプレシーズンオーダー対応を持って終了する事は確かである。何だか一つの時代の流れを感じる。

グレゴリーはアメリカのナスダックに上場しているブラックダイヤモンドインクという会社の完全子会社である。このブラックダイヤモンドインクという会社はご存知のようにブラックダイヤモンイクイップメントやポック、ピープスといった有名アウトドアブランドを複数所有するビックカンパニーである。
今回のグレゴリージャパン設立で、もう一つ噂になったのが”ブラックダイヤモンドも日本法人ができるのではないのか・・?”色々な方からこの話を聞いた。ご存知ブラックダイヤモンドの日本のディストリビューターはロストアローである。弊社にとっても大変お世話になっている主要お取引様。
今回の一連の噂を確かめるなら、やはり直接メーカーの社長に聞くのが一番だと思い、早速電話してみた。
結論からすると、ブラックダイヤモンドイクイプメントの日本法人は今のところ無いという事である。従ってロストアローから代理店が変わる事も無い。これが今日現在の正しい情報。
しかし、お聞きしたところ、ブラックダイヤモンドインクとして現在の売上高を3年で3倍にする計画を立てている為、近い将来にポックジャパンやピープスジャパン、ブラックダイヤモンドイクイップメントジャパンができる可能性は十分ありえるとか・・
何れにしても、会社の経営陣が変わって、ユーザーの皆さんに、良い製品が正しい流通で供給できなければ全く意味が無い。経営者は創業者の意思を受け継ぎ、アウトドアスポーツに夢中になり、ブランドを愛するものであって欲しいと願う。
”アークテリクスジャパンができるって・・?”そんな話正規代理店から聞いてません(笑)

12歳未満の入店規制


「この店、ふざけた事抜かしやがって・・」
昨日、10月1日より入店に年齢制限を設けた。店は最も危険物が陳列されているモデラート。
良いこと、悪いこと、色々な事を考え苦渋の決断をした。
弊社の全ての建物は情けない話だがユニバーサルデザインをベースに建築されていない。
身を削るような思いで借金して立てた建物にはエレベーターも無ければ、階段のスロープも緩やかではない。駐車場は停めずらく、店内は決して広くない。
好奇心旺盛な子供たちが見たことの無いモノに実際触れるのはとても素敵で大切なこと。
しかし、売り場には使い方次第で凶器に変わるものが沢山ある。
キャンプ用カトラリー、鉄製の鍋、高輝度なLEDライト、ガスバーナー、ピッケルやアイゼン等のクライミング用品、鋭利なエッジ剥き出しのボード・・
今までに幾度となく、親御様に趣旨のご理解をお願いした。
大半の紳士的なお客様は趣旨の本質をご理解頂き、お子様に安全とマナーを説いて頂いたようだが一部のお客様にはどうしても伝わらなかった。
割れたコップ、破られたパッケージ、傷の入ったボトル、菓子が付着した衣料、倒されたボード・・
我々小売にとって商品は金であり、命でもある。
いつからか、子供が走って階段を登ってくる音を聞くと、スタッフの顔が暗くなるような気がした。
店内を走り回り、大声を出す子供に過敏になっていった。
このままではお客様と親愛関係は築けない。
お客様は神様でも友達でもない。我々がお客様に伝えたい事を最も理解頂けるサポーターであると信じたい。
子供がディズニーランドで身長制限の乗物に乗れなかった経験はおありだろう。
気の利いたカードはお配りできないが、中学になって御在所を登る為に山の道具を見に来てくれる事を心から願いたい。
あの店大きくなったら行きたいな・・そんなワクワク、ドキドキするような店であり続けたいと思う。

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