創業社長であろうが、雇われ社長であろうが、何代目社長であろうが、社長は社長。
恐らく世の中の社長で気苦労が一切無い社長は存在しないだろう。
大半の社長が”ヒト、カネ、モノ、情報”にいつも追われ”恐怖”と背中合わせで毎日仕事に注力されている。
そんな社長業の苦悩を吐露するのは、飲み屋の聞き上手な女性が一番とおっしゃる方もいるが、同じ社長業をやっている方にするのも一理あると思う。サービス業ならサービス業を経営している社長、建築業なら建築業の社長同士で話すのも時には良いだろう。
群れることが嫌いで、長年一匹狼で社長業を21年やってきたが近頃同業種の社長とお酒を呑み交わしたくなる日がある。
自分でもこの心境の変化が判らない。
先日も地元で勢いある社長様とお食事頂いた。年齢は私よりも若いが、お酒も強くフットワークも実に軽い。そして何よりも誠実な人柄が素敵だ。
還暦を過ぎてもまだまだ成長止まない先達社長から学ぶ事も大変多いが、創業間もなくして苦労の渦中真っ只中の若手社長から学ぶ事も実に多い。
お付き合い頂く社長は酒の席で苦悩を吐露する事はあっても愚痴を零すことは殆どない。
自戒と未来の話ばかり。
ここ最近、胃がキリキリする案件が多かったが、自ら最前線に立ち泥だらけの姿で頑張っておられる社長と一杯やったら何故か吹っ切れた気がする。