世間ではクールビズと称してネクタイを外すことが当たり前になりつつある。
確かに猛暑の中、襟首を絞めるのは億劫になることがある。
しかし、ここぞ!という商談や、気合を入れて大切な方とお会いする場面でノータイはいかがなものだろうか。確かに形式ばったカタチかもしれない。自由な風潮の流れの中で逆向しているかもしれない。
もしも世の女性が足の健康を訴えてヒールを脱ぎ捨て、皆がワニマークの合成樹脂靴に履き替えてしまったらどうだろう・・暑いからといって露出度の高いタンクトップで街を闊歩したら・・面接に突飛な服装でこられたら・・
先日、お役所でアロハシャツを自慢気に着用されている方がテレビに出ていたが正直気の毒に感じた。
「ファッションは相手への礼儀」そんな点も少なからずあると思う。だからファッションに痩せ我慢は必要だというのが自分の意見である。自己主張の表現もファッションを通じて行うものであるが、それが行き過ぎると自己本位となって周りに不快をあたえる。
ファストファッションが根付いてしまった我が国は服装に対する概念が何処か変な方向へ向かっていると思えてならない。他国を猿真似すのは本意ではないが、学校教育でネクタイのルーツや結び方、スーツの着こなし方なども教えるべきではないだろうか。
先日、アイリッシュリネンの3ピースを誂えた。間もなく訪れる初夏にリネンスーツに袖を通すことはとても・・・