今も昔も最も心惹かれる車はレンジローバーである。
後部座席がこれほど快適な車はメルセデスのSクラス以上だと思う。あらゆる路面状況に対応し、高座からの良好な視界、シートの質はまさに一級品。
砂漠を走るロールスロイス、ルーブル美術館に展示された工業製品、ラグジュアリーSUVの祖・・
様々なキャッチコピーでこの車が表現されてきたが、まさにそのどれもがレンジローバーの特徴を的確についていると思う。
某ホテルの地下駐車場で4代目オートバイオグラフィーとクラシックのバンプラが両隣で鎮座している姿はレンジ好きにとって感慨深い。
車両の大きさ、装備、価格共に20年の進化は想像をはるかに超えている。しかし、どこからどう見てもザ・レンジローバーであると判るオーラは何とも不思議だ。
我が家では長年共にしているクラシックレンジローバーのバンプラに何の不満もないが、唯一環境的にも経済的にも宜しくないのが著しい燃費の悪さ。
最新のエンジンはスーパーチャージャー付きの3リッターにダウンサイジングされ、ボディーの軽量化により燃費は大きく改善している。
こうなると4代目にいよいよ乗り換え・・と思いたくなる気持ちはあるが、新車価格が平均1500万円を超えるオートバイオにはおいそれと決断することはできない。
”人生最後のあがりの車”としてもう少し夢は先にとっておこう。