釣り具とおもちゃ

台風接近の中、飛騨高山へ来ている。

昨年に続き”飛騨家具フェスティバル”でマーケット調査。

 

お仕事前に少し高山の街を歩いてみると、予想通り欧米人の方が多い。古い街並みの通りは外国人の方ばかり。

お店のメニューやpopも英文のモノが多く目ににつく・・・ここは本当にあの高山かと目を疑ってしまうほど。

 

商店街には現代にあわせインバウンドのお客様をねらったお店と、昔ながらの地元の客をターゲットにするお店に二分されている。

 

釣り具とおもちゃのお店は、そういう意味では昭和の時代のまま。

 

 

竿や釣り餌と同じ棚で知育玩具がおかれているのはある意味斬新。

店主は年配の方なのだろうか・・・後継者は・・・テナント料は・・・

 

高山でユースホステルやゲストハウスはどれぐらいあるのだろう・・ついつい商売の思考が働いてしまう(;^ω^)

 

 

あたらしいお店

アパレル店が集うネストに新しいお店が間もなくオープンする。

ストリート色の強いお店を統合させ、新しいジャンルのスタイルを提案し新顧客層の心を掴みたいと店舗責任者から企画書があがってきた。

 

弊社では基本、やってみたい事業や新しいコトへのチャレンジは極力やらせるようにしている。

過去に何度失敗しているか・・(;^ω^) 記憶をたどると冷汗がでるが、許容範囲で経験を積ませることがとても重要だ。

 

数年前、アパレル店舗が未だ四日市の近鉄西の路面で商をしていたとき、勢いの出てきたSというドメステックブランドを取り扱った。初年度からブランドの勢いがあったので翌年度からオーダーを倍々で増やしていった。何回目かの秋冬で勝負をかける為、オーダーに山をはった。当時、支払できる金額を遥かに超えていたであろう。その年、東京ドメブラの流行が急に失速し、大量の不良在庫をかかえることに・・残った在庫を捌くに2年を費やした。勿論、大量の赤字。

 

ある時は洋服付きの女性スタッフとの出会いから、綿密な事業計画無しにレディースアパレル店舗を開業。ショップコンセプトが定まら無い中、女性スタッフに任せすぎた挙句、大量の不良在庫。お店を閉店させ在庫処分もこちらも数年かかった。

 

他にも数えきれないほどの失敗を決済している。

 

しかし、その当時コトに当たったスタッフ(現責任者)はあの時の失敗が今の教訓になっていると述懐する。

 

要は結果がでなかった時、当事者が猛省し、分析し、改善する能力があるかを見極めることが重要。

 

金貸ではないので担保も取れないし、失敗したからといって給料を減らす訳にもいかないし、ましてや怒鳴り散らしてもダメ。

 

経営者はひたすら”手柄は部下に責任は自分が取る”という覚悟を呪文のように自分に言い聞かせ、もしもの時にライフライン(私の場合は嫁のヘソクリ(;^ω^)を準備する。

 

 

今年度は他にも大きな新事業をやることを決めている。新しいことへのチャレンジは楽しくワクワクする反面、恐怖とストレスに潰されそうになる。

 

ただ、結果が予想を超えてきた時、部下が結果を出し自信に溢れ喜びの笑顔を見せた時。経営者としてこのうえない充足感に満たされる。

 

だから経営者はやめられない。

 

古い鉄馬

ネスト1階のディフュージョンにBMWのバイクをディスプレイしている。

 

 

型式は名車R26、排気量247CC、年式は不明だが1956年から1960年に生産されたバイク。

鉄の塊のようなフォルムと佇まいがとても素敵。

 

先日まで実動していた車両だが、現在はお店の空間づくりとして洋服と一緒に並んでいる。

 

決して車もバイクの趣味も懐古主義ではないのだが、機能美が優れている物にはとても魅了される。

 

知識、メンテナンス、修復など特別なノウハウがとても必要になると思うが、ヴィンテージバイクの売買もパイが小さいが商いとして十分成り立つ市場であるだろう。

 

 

 

24回目の冬商戦が始まる

スノーボード屋を始めて24回目の冬を向かえる。

 

創業当初は丁度スノーボードの一大ブームがやってくる直前だったので、この暑い夏ごろから本格的な商戦が始まったと記憶している。バートンの人気商品やアンダーグランウンドな希少ブランドなどはもうこの時期にソールドアウトするようなものもあった。

 

当時の冬の遊びといえばスノーボード。

ここ三重県内にもスノーボードを扱う専門店さん(量販店除き)は四日市、鈴鹿、川越、伊勢、桑名、松阪、津など確か10店舗近くあった。スノーボードが本格的に日本に上陸して30年近くなると思うが、現在県内でスノーボードの品揃えを充実させ商売をされているお店は弊社を含め僅かとなってしまった。何だか寂しい気もするが、90年代前半のスノーボードカルチャーはまさにブームでありバブルだった。だから、今のお店の数や流通量が正常なのかもしれない。

 

弊社はここ数十年の間にアパレル事業やアウトドア事業、通販事業に商売の比重を少しづつ変化させていったのが功を奏し、スノーボードが20年前と同じように売れなくても会社が死なずに生きている。

 

現在ではスノーボード事業の売上は全体の15%ほどにシュリンクしたが、何とか他事業でカバーしてでも創業事業であるスノーボードショップは可能な限りやり続けていきたい。

 

大手の量販店さんや上場しているスポーツチェーン店さんは新規参入する際は資本力に物をいわせ怒涛の勢いでエントリーユーザーを囲むが、ブームが去れば売りっぱなしで、市場価値や市場文化をぐちゃぐちゃにして撤退していく。これはどの業界でも同じといえるが、我々は専門店(プロショップ)という責任と誇りがあるので採算ラインがギリギリ黒ならお客様がゼロになるまでやり続ける責務がある。

 

決して創業事業に対する創業者のプライドと未練ではない。

 

a-bonyの現店長である東倉は2003年に入社し5代目店長。そろそろ現場は6代目店長に引き継ぐ時期であるが、彼のスノーボードに対する愛は私を含め歴代の店長で一番深い。スノーボードを愛するお客様に心から愛されるお店づくりをもう一度、しっかりと原点に帰りやっていきたいと強く思う。

 

ニジマスマークのデッキに魚の骨のソールが復活?(;^ω^)するようなので、是非自分もSNOWBOARD PROSHOP A-bonyの一員として来る2017の冬を迎えたい。

 

 

 

 

 

 

小阪裕司氏のコラムが終わる

商売の王道を唱えておられる、小阪氏のコラムが先月末で終わった。

招客招福の法則というタイトルで日経MJに長年掲載されてきた。

 

 

小阪氏を知ったのは師匠から頂いた本が切欠。

とても判りやすい言葉と凡例で商売とはつくづく人の営みであるということを学んだ。

 

来月末、東京都内で特別講演会があるというので早速申し込んだ。

 

新年度も経営者として学びの時間を多くとるよう心掛けたい。

 

 

MIJP三重支部設立

弊社も加盟しているMIJP(NPO法人メイドインジャパンプロジェクト)【HPコチラ】の総会が昨日名古屋で開催された。

愛知支部、岐阜支部、滋賀支部、遠くは沖縄支部の各代表が集い、昨年度の事業成果と来期の主な取り組みが報告された。

 

そして、我が三重支部も準備室から晴れて支部昇格を果たし、蒼築舎の松木氏が代表理事の下川氏より認定書を授与された。

 

 

”豊かな工芸社会の実現”というスローガンの元に集う会員の皆様は非常に前向きで事業に取り組んでおられる。

 

基本理念はこうだ。

 

・つくり手とつかい手が断絶した工業化偏重社会を見直しましょう。

・健やかなモノ作りを応援し、丁寧な暮らしを取り戻します。

・高い競争力と豊かな暮らしを持つ工芸立国を目指すために、次世代につながる本物のモノづくりの継承と創造に挑みます。

 

作る側、売る側、買う側が、安いとか早いとかという安直な理由で物や情報を売買いする社会を次世代のために変えていこうという

取り組み・・と捉えると、弊社の理念にも合致する。

 

総会終了後、懇親会では色々な方と踏み込んだお話をさせて頂いた。

その席でも強く感じたことは皆さん熱意が半端ない。

 

自分も事業への熱意は人一倍あると思っていたが、全国には熱意溢れる猛者が大勢いるもんだ(;^ω^)

 

 

尚、本会に興味ある方は弊社でも取次を行っております。

世の中には色々な○○会や横文字の○○グループなどがございますが、理念に賛同いただける方であればかなり有益であると個人的に思いますのでお気軽にお問合せ下さい。

 

 

指勘建具工芸さんへお邪魔した\(^o^)/

組子細工をご存知だろうか!?

 

 

我が家から車で15分ほどのところに指勘建具工芸さん【コチラ】の工房がある。

鈴鹿連峰を背に田園広がる長閑な場所で、日本の伝統工芸を連綿と受け継いでおられる。

 

技法について素人があーだ、こーだとはいえないが、兎に角想像を超える凄さを感じることができる。

 

伊勢志摩サミットやアマンネムにもお仕事として関わったとか。

 

伝統工芸とサブカルチャーの融合・・・そして起きる化学反応で我が街を盛り上げたい気持ちが益々と膨れ上がった。

 

 

破裂しそうだ・・(;^ω^)

 

 

お勉強

梅雨明けしたのだろうか・・今朝も太陽ギンギンに照り付け、自転車乗りにとっては大変辛い季節が到来した(;^ω^)

漕いでるときは風を颯爽と切って走るのでとても心地良いが、止まれば地獄・・怒涛の汗が噴き出してくる。

着替えを三枚マイバックに忍ばせ今日も元気に通勤しよう\(^o^)/

 

閑話休題。

 

新事業のお勉強で近頃寝不足(;^ω^)

 

新スタイルのスポーツジム、地産地消レストラン、キッズアパレル、自転車屋、北欧家具店に荒物雑貨などなど

 

どれも初期コストと運転資金、専門的な人材が必要となるので慎重に進めなければならない。

 

サブカルチャーをここ四日市から発信して、我が街を豊かにしたい志は今も持ち合わせているものの、年齢からだろうか・・それとも幾度の経験からだろうか・・少しばかり躊躇する自分がいる。

 

23年前スノーボード店を開業したとき、採算性など考えもしなかった。好き・やりたい・・何とかなる・・・の勢いでやれた・・

だだ今はそういう訳にいかない。

 

従業員とその家族、ここまで応援してくれたお取引先様・・

 

嗚呼、頭の中がぐるぐる・・

 

勢いでやるなら荒物雑貨に専門店かな~(;^ω^) どうだろう?

 

 

 

 

 

 

接客って立派な仕事だと思う

”販売員不足は介護職並みに”・・先日の日経MJの一面。

 

何だかショック(;^ω^)

 

介護サービスはとても立派なお仕事。体力を要し勤務時間も不規則なので大変過酷。

世界一の長寿国の我が国。おまけに出生率も超低いので人手不足は必至。

年金は全くあてにならないし、近頃老いるのが怖くて怖くてたまらない(;^ω^)

 

 

仕事の内容や働き方を比較することは大変失礼であるが”販売員の仕事は介護サービスの仕事と同等に過酷だろうか・・”

と販売業を経営する者として少し疑問に感じた。

 

確かに休みは平日が多く、製造や事務職に比べ基本給は少し安いかもしれない。また、一部の心もとないクレーマーと呼ばれる悪質な人に心をズタズタにされることもあるかもしれない。

 

でも、接客を通じてお客様と出会い、学んだり、心が触れ合ったりする充実感と達成感はとても幸せな気分にさせて頂く。

 

自分も現場を退き、しばらく経つが時々社長業をほったらかしにして無性に売り場に立ちたくなる。

ただ、売り場に立つにはプロとしての専門知識が必要となるし、販売スタッフの仕事を奪ってはならないので極力控えるようにしている。

 

販売員が不人気といわれる理由は恐らく、年間休日数と給与の面がネックになっているからだろう。

この2点を改善するには当たり前だが源泉となる収益性を上げる事が必須なので経営者が知恵を絞り実行する必要がある。

 

そしてもう一つ重要なことは”憧れ”をこれからの若者に抱かせることだ!

 

 

スマフォから何でも情報を得られ、買える時代。合理的な反面、今の消費文化がどこか寂しく感じる。

 

決して懐古主義ではないが、80年代DCブランド全盛期にハウスマヌカンに憧れ、多くの若者がファッションビルで働いていた、あの時代を少しでも、これからの若者に見て感じて欲しいと思う。

 

 

百貨店さんへ出稼ぎ(;^ω^)

弊社のアパレル店舗”着楽”が期間限定で四日市市内の近鉄百貨店さんに出店している。

 

 

近鉄電車の北口改札方面の一階、入った正面にて、お洋服や小物、mimieの商品をピックアップ。

 

普段、日永のお店にご来店いただくお客様とは少し違った層のお客様の目にとめて頂くのが出店の狙い。

 

近頃ありがたいことに百貨店さんからの出店要請を数多くいただく。

 

今後、実店舗の集客を上げるうえで都心の商業施設に出店することも有効かもしれない。

ただ、やみくもに事業拡大の目的で出店数を増やすことだけは避けたい。

テストマーケットとしては今回良い経験をさせて頂いた。

 

6月29日までの間、出店しているのでご興味ある方は是非ご来店ください 拝

 

 

 

 

 

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