男気

弊社には通販部門を含めると10の職場が存在する。
全て小売であるが、専門的要素が強い為、担当者の配置転換などを積極的には行っていない。
もう少し会社規模が大きくなれば、配置転換はとてもメリットがあるので取り入れたいとは考えている。
しかし、トレンドを扱う商品が多い為、時々ブランドの入れ替えなどを行う店舗間どうしで行う(取り扱いブランドをA店からB店にシフトするようなこと)
会社側から一方的に行うのではなく、夫々の現場担当者の意向を聞きながら慎重に行なっているのだが、多くの人が変化を嫌う傾向がある。言葉足らずの表現なので誤解を招くかもしれないが比較的若い人に多いようにも感じる。
私が20年前のサラリーマン時代、出来ない事でも「やらせてください!お願い」と上司に懇願してきた。無謀な時もあったと思うが、ホームランをはなったこともあったと思う。
自分以外のバイヤーがバイしたものはセルスルーへの責任感が薄くどちらかというとネガティブな視点で見ている。
スルーが厳しい商品があると、「この在庫は以前取り扱いしていた店舗から回ってきたものでして・・」そんな声も時々聞こえる。
会社組織であるので、そんな戯言に耳を傾ける必要なないかもしれないが、担当者の魂が入らなければ物の良さは伝わらない。
”俺に任しといて!”そんな根拠のない言葉を吐くような若者は何処へいったのだろう・・
”男気”という言葉を辞書で調べると”弱いものが苦しんでいるのを見逃せない気性”とある。
今、こういう人を会社は求めているのではないだろうか。
先日も面接をして超落胆するような出来事があった。権利を大きく主張するばかりで義務については極力リスクを減らしたいようなことを言う。気の毒に感じ心が痛む思いをした。
秋の夜長、男気溢れる人と飲み交わしたいと思う今日このごろである。

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