”売る力”を読んで

鈴木敏文社長の”売る力”を拝読した。

本書では何度も”お客様の立場で考える視点”という考え方の重要性を説いておられる。
全く同感である。自分自身が袖を通したくないモノを売れて行くからと言ってjお店に並べたとしても直ぐに見透かされてしまうだろう。
本書の最後にこういう内容のことが書かれている。
”もし、私が現職の職を失い、転職の市場に放り込まれたらはたして私を雇う企業はあるかと言えば、ないでしょう。なんの技術も資格もないし、売り場で数字を稼ぐセンスもない。経営のノウハウをいくらか実践しているとはいえ、それも限られた業態の中のことです。逆に私が人事担当者でも社長経験者は雇いません。だから、私も毎日が真剣勝負で「昨日の経験は引きずるものか」と自分を厳しくいましめ、常に一歩踏み込んで挑戦し努力しようとするのです”
日本の流通トップが私のような零細企業の社長職と同じ考えであることに驚いた反面、超えていきたいとも思った。
成熟した消費社会では”消費が投票”という概念でモノの売買がされることを願う。
日本の消費市場構造を良い意味でも悪い意味でも大きく変えてしまったのはコンビニエンスストアの存在。
少々インコビニエンスな時代の方がお客様と良好な関係を築ける唯一の道ではないだろうか。

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