マリネッラのネクタイ

私はタイに拘りがある。舶来モノから国産まで27年間色々なネクタイを締めてきたが、ナポリのブランド”マリネッラ”にぞっこんである。

大剣幅9センチ、ジャガード素材だと145センチ、プリントだと144センチに誂える。
紺と茶以外は無地しかしめない。小紋柄が好きだかピンドットも最近の気分。
ノットはプレーンかセミウィンザーでテンプルは一つ。
ファッツションの拘りは人夫々だと思うが、自分は控えめでオーセンティックなスタイルを好む。
派手な色柄、極端なシルエット、突飛もない素材は決して選ばない。
ジャケットのラペル幅も9センチか9.5センチの何れか。ワイドラペルも今秋冬のファッション紙で目にするが、極端に太いラペルは身長の高くない自分には不釣り合いである。
ネクタイとラペルの幅が調和されている事はとても大切だと思う。ポケットチーフのネクタイやシャツにあわせて選ばれる洒落者の諸兄もいらっしゃるが、私はムンガイのリネンチーフをTVフォールドでさす事にしている。
毎年この時期になると、東京ミッドタウンのマリネッラナポリからオーダー会のインビテーションが届く。ナポリから社長自らが来日し、見立てをして頂く特別なサービスも素晴らしい。
週末、ハセツネで東京を訪れるで寄り道したいところであるが、今回は時間がタイトなのでメールオーダーにしよう。
既製品の約20%でメイドフォーミーのタイがつくれるのはとてもお値打ちだと思う。また、過去につくったタイをメンテナンスして頂ける特別サービスも付随する。
たかがネクタイ、されどネクタイ。
クリエイティブな仕事を生業にしている自分にとって拘りは必須である。
半年後にできた自分仕様のネクタイを、パスタソースで汚した時には顔が青ざめる(汗)

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