革質と革色の違い

ジョンロブの靴はとても素晴らしい。
履きこめば履き込むほど、上質な革質や靴の創りを改めて感じる。
数年愛用しているUチップのバロス(ラスト2998)アッパーレザーにバッファロー(水牛)を使い染色はメレーゼブラウン(焦茶)ソールには最も耐久性の高いSARソールを使用。履きシワも現れ、近頃では最も足入れの多い靴である。
そんなバロスを大変気に入ったので、数年前ド定番モデルのウィリアムⅡで同素材、同色タイプをバイリクエストでオーダーした。バックルカラーを真鍮にするかシルバーにするかを随分を悩んだが、手持ちの洋服とのバランスを考えシルバーで製作頂いた。
数ヶ月待って出来上がったウィリアムⅡもイメージ通りで、履き心地もすこぶる快適である。

ただ一点、経年変化のアジがちょっとイメージと違う。ラストやデザインは違うものの同じ水牛革で染色もメレーゼブラウンと同じ。
何故だろう・・おそらく革の厚みや染色の濃度によるものだと考えられるが少々腑に落ちない。
・・結論、バイリクエストで生産される商品とインラインで生産される商品とでは製造工程が随分と違うのではないだろうか。過去に二回ほどバイリクエストを利用させて頂いたがトータル的なクォリティはインラインの物よりも少々落ちると感じる
自分好みのラストで、自分好みのカラー、尚且つオーダーのアップチャージが不要の期間は確かにファンにとっては魅力的だ。間もなく今年度のバイリクエストキャンペーンがジョンロブディーラーで始まる。
さあ、どうしよう・・(^_^;)

保湿はお肌と同じでレザー製品も大切

空気が乾燥するこの季節は肌の潤いが無くなる。
数年前までは洗顔後にスキンミルクを使うことは皆無だったが、近頃必須になっている(゚ロ゚)つまり、加齢と共に肌の油分が少なくなってきているからだ(^_^;)
男性化粧品市場は今後かなり成長分野であると予想する。弊社のアパレル事業部でも積極的にアピールする仕掛けてをしみてはどうだろう。
レザー製品も人間の肌と同じで、この乾燥期にしっかりと保湿することにより、製品の良さを格段に引き上げてくれる。
私は愛用のレザーシューズに2つの栄養剤を主に使用。

何れもR&D社が輸入しているイタリアメイドのモウヴレイ製の物だ。
靴底用のソールモイスチャライザーとアッパー用のピュアミンクオイル。
天然皮革を使用したレザーソールはご存知のように履き心地がソフトで長時間使用しても疲労感が少ない。また、消臭効果も非常に高いのが特徴。しかし、乾燥が進むと皮革の繊維が切れて革底の減りが早くなる。コンクリートや大理石などフラットな床面では滑って転倒する恐れなども出てくる。レザーソールに栄養と潤いを与えることによりソールの柔軟性が増し、歩行時のカエリが抜群によくなることが実感できる。
湿度のある、暖かい季節にはあまり使用しないがミンクオイルも積極的に私はドレスシューズに使用する。特に履きジワが出やすい部位には薄く手塗りして、綺麗なウェスでしっかり拭き取るようにしている。必要以上の水分と乾燥がクラックの原因にも繋がるため、しっかりと保湿することが大切である。近頃は良質なミンクオイルが世界的に減ってきていると聞く。本製品は無色で限りなく無臭なので幅広い用途でお使い頂けると思う。
弊社で最もレザーシューズを多く扱っているdiffusionではレザーのケア用品も積極的に取り扱いを始めているので是非店頭にもご来店頂ければ。
革靴屋さんやりたいな~(^O^)

革靴好きに必読の本号

FREE & EASY2月号は久々に読み応えあった。

辛口になるが、近頃F&Eは自社企画の製品紹介ばかりで”つまらない”と思っていたが、本号は往年の探究心溢れる内容でとってもワクワクした。自称”靴オタク”と思っていたが知らない知識がまだまだ多くて勉強させて頂いた。
近頃、英国や仏国の靴に好みが傾倒していたが、久々に米国靴への愛が再燃した。20年程前に買ったオールデンの990はサラリーマン時代に世話になっていた社員寮で消息不明となってしまったが久々に足入れしたくなった。
上質な革靴は何足あっても男心をくすぐるものである。
閑話休題。
弊社では色々な靴ブランドをお取り扱いさせて頂いている。しかし、何故か王道と呼ばれる革靴ブランドが少ない。オールデン、トリッカーズ、パラブーツ、レッドウィング、ウェスコ・・このあたりのブランドも店頭においているもののバリエーションがお恥ずかしながら圧倒的に少ない。
Q:何故、SKUを増やさないのか?
A:バイヤー曰く、取り扱い店が多いので店頭や通信販売で売れないから。
そんな答えが帰ってくる。
現代の買物はインターネットで情報を得る。ショッピングサイトでポチすれば自宅に届く。そんなことが当たり前なのだから一理あるだろう。
しかし、何処でも売っている物であっても商品の本質が素晴らしい物であればリクエストされるだろうし、多くの名店が取り扱うということは商品の本質が高く、多くの靴好きに認められているからにちがいない。
後は何処で買うかの問題である。
革靴は試履きをせずに買うことはできない。同じブランドであってもラストによって微妙にサイジングも変わる。革の素材でも変わる。合わせるソックスの厚みや素材によっても変わる。
だから対面販売が最も重要な商品であることに違いない。
では、どうすれば何処で売っているものであっても、素晴らしい商品であれば弊社で買って頂けるのか・・
それを徹底的に掘り下げ考える必要がある。
三重県、いや東海県でもおめにかかれないような品揃えをした”心躍る靴屋”を是非やりたいのだが。
そんな妄想を本書を読みながらしてみた(^O^)
その前に名古屋西区にある靴の学校に資料を取り寄せてみたいと思う。

男の身嗜み

近年、他所様の前で靴を脱ぐような機会が随分と減ったように感じる。
せいぜい和食レストランに入るときか知人宅に招かれたときぐらいだろうか。
しょうもない拘りになるのだが、自分は靴の脱ぎ方に一つ気をつけていることがある。
それは脱いだ靴の紐を履き口の中に入れておく所作。

靴好きは、相手が靴好きな人かそうでないかは手入れの仕方を見れば直ぐに判る。ある本で”靴と時計”を大切にする方は人を大切にすると書かれていたことがある。確かに一理あると思う。
しかし、靴も時計もその人の振る舞い方で随分と相手に与える印象が変わる。
ただ、サラッとやらないと入口でトロトロやっていては逆に神経質そうで相手に不快な思いにさせることになるのでご注意頂きたい。
革靴の紐は消耗品であるので、定期的に交換する必要があるが、こうしておくだけで紐先がささくれるのを防ぐ効果もある。
年末年始、靴を脱ぐ機会も多いので男性諸兄もちょっと意識されてみては如何だろう。

只今調教中(^O^)

随分前にオーダーしていた靴が先日ようやく届いた。
ウェンストンのハントダービー、通称”ドゴール”

ノルウェージャン製法のフルハンドメイド。屈強なダブルソールでトゥとヒールにはメタルが打ち込まれている。
あるスタイリストさんが”タンク”(戦車)といっていた。それほど屈強なレザーシューズ。
自分のように雨の日も風の日もガンガン履き込むタイプにはうってつけだと思い購入した。
が、この硬さというか頑丈さは足に馴染むまで歴代で一番時間がかかりそう。インソールの沈み込みも比較的少なく、何よりもソールの反りに時間を要する感じだ。
デニムには茶靴をあわすことが多かったが、このモデルはストイックなブラックカーフの直球勝負とした。
一日数時間履きながらの調教がとっても楽しい。春を迎える頃には自分の足にぴったりと吸い付いてくれるだろう。
近頃、妙にフランスメイドの商品に気を奪われる・・

スエード靴の少し残念なところ

寒くなると、スエードやヌバック、バックスキンなど起毛素材の靴が恋しくなる。
所有している革靴の中でスエード率はかなり高い。短靴レースの焦茶と薄茶、アイエイッシュセッターの茶に、ローファーのブルー・・
メンテナンスがとってもイージーで季節感を存分に醸し出せるお洒落靴ではないだろうか。勿論、夏場にスエードをプッシュする意見もあるが、それはそれでありだと思う。
ただ、レース跡がくっきりはっきり残る点はメンテ好きの自分にとって少々残念な点である。

まあ、上質な表革であってもレース後は残るわけであって、これも”軌跡”と思えば納得できるのだが、どうもな・・・

靴紐

靴好きの方の多くに”拘り派”が多いと聞くが自分もおそらくその一人であるだろう。
それは、ドレスシューズのレースは平紐に拘る点である。

購入したドレスシューズが丸紐であっても、同じ長さの平紐を探してコンバートする。
理由は見た目のドレッシー感を高めることも勿論だが、何よりも履き心地が変わる。
グッドイヤー製法のドレスシューズは限りなく足型にフィットしたものを買う為、レースのテンションがダイレクトに足に伝わる。丸紐だとレースアップもやり易くソフトなフィーリングも捨て難いが足入時に若干足が遊ぶ感覚がする。
その点、平紐は面で足を覆う感じがし、ホールド感が抜群に高い。
素材はガスか石目か・・長さは15センチか17センチか・・色はつや有かつや消しか・・
たかが、靴紐なのだが、やはり深いものがある。
カジュアルシューズやスニーカーとなると、これまた全く違う感覚で靴紐を選ぶのだが、カジュアルであっても徹底的に細部まで拘る点はやはり自称”靴オタク”なのだろう・・

今冬の短靴

色は明るめのベージュ、革素材は起毛感が秋冬らしいスエード、製法はもちろんグッドイヤー、穴飾りがあってトゥがややポッテリ系・・そんな靴を随分前から探しいた。
先日、ようやくゲットしたo(^▽^)o
エドワードグリーン89398 ラスト202

グレージュ系の色はアパレルブランド各社からリリースされているが、革靴専業ブランドからは以外に出ていない。
ソールはダブルソールでガンガン履いてもok。履きこんだらダイナイトソールにコンバーチブルの予定。202型に始めて足入れしたが、甲高幅広の私にもすんなり馴染みそう。
流石にバイクライディングには使えそうもないが、日常からセミフォーマルまで幅広く活躍しそうである。
さて、11月前半も終わり今年も残すところ40日あまり。ここからの時間の流れは例年猛スピードで過ぎてしまうので、綿密に計画をたてて挑みたい。

昨日に続いて靴にまつわるお話

自画自賛になるが、物を大切にする心は幼少の頃から続いている。
高校生の時に買った洋服や靴も物によっては現在も使用している。特にレザーシューズに関しては全く処分できずどんどん貯まる一方(^_^;)レッドウィングやオールデンなどの古いモデルも大きな傷みもなく足を入れることができる。流石にスニーカーは加水分解したものは処分したが、スニーカーにもシュートゥリーを入れてメンテナンスしていた。
先日はブーツ専用のシュートゥリーを自店で購入した。

今までは短靴のシュートゥリーを流用していたのだが、より永くケアしたいと思い新調した。
シダーの香りがとってもよく、ヒール上部の履きシワもしっかりとのばしてくれる。
高価で良質な素材を使用していてもメンテナンスを怠れば輝きを失い永く愛用することはできない。
愛情(メンテナンス)を注げば10年でも20年でも使え続けられるような本質的な製品の販売をこれからも続けてい行きたいと思う。

冬靴

そろそろブーツが履きたくなってきた。
今年のmust靴はこれ!

EDWARD GREEN GALWAY3
グリーンには珍しいぽってりとしたラストにシボ感たっぷりなカントリーカーフ素材。
バイクのギアチェンにも調度いいトゥの厚み。
ウェスコやレッドウィングも大のお気にリだが、英国調のスタイリングにはやはり英国メイドの靴を合わせたいところ。
雨の日も雪の日もガシガシ履いて自分の足に馴染ませたいと思う。

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