落し物

今朝、携帯電話を拾った・・拾ったのは公園内のトイレ。
無くされた方の心情を察しメールアドレスや電話番号を確認した。
旧式のガチャ携帯で、パスワードによるロック設定も無かったので、自分でも簡単に扱えた。
このまま、管理事務所に届けても、持ち主の方はこの電話と一刻も早く巡り会えるのだろうか・・?
しばらく考えたら、いいアイデアが浮かんだ。着信履歴のある方に電話して、紛失した場所を電話越しに伝えてもらおう。
送信着信履歴を拝見し、一番親しそうな方を自分なりの基準でセレクトし電話した。
ビンゴ!紛失した当人さんは、自分が電話した方に電話を無くしてことを伝えていたようだ。
ピックアップできる場所を伝えて、公園を後にしたのだが携帯電話の紛失というものは非常に怖いとも感じた。
携帯には大切な個人情報は勿論、財布替わりにもなる。ビジネス上、相当な数の電話番号が携帯には登録されているので、自分はパスワード設定をしている。しかし、善意ある方に拾われるならむしろ、パスワードは必要無いとも思った。世の中に同機種のスマートフォンが無数に存在すると思うと何だか怖い。オリジナルケースに収納していなければ、一見全く同じである。
又、今回は上手くいったケースだが、もしも電話した方がトラブルの相手だったら・・そんなことを考えると落し物も怖くて拾えない。
世知辛い世の中ではあるが、日本人として”他人を思いやる気持ち”は老いても失いたくない心の一つでもある。
いよいよ桜の開花情報が聞こえだした。私的にはこの時期は野に咲く”水仙”がとってもお気に入りである。

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