今日のブログの内容を書くことは不謹慎かと戸惑ったがインターネットの閲覧をさられる諸兄諸姉は既に本件をご存知かと思い掲載させて頂く。
また、債権者様にとっては大変な状況をお察しするが、これまで会社経営を50年間頑張ってこられたコロナ運動用品株式会社の社長様の努力に対して心から労いの言葉をおくりたい。
去る6月20日、老舗スポーツ用品店のコロナスポーツ様が倒産された。
幼少の頃、野球の道具や陸上のスパイクを買い求め、親に連れていってもらったスポーツ店であった。
今回の残念なニュースは我々のようなスポーツ用品の販売を経営するものにとって残念無念であると同時に、明日は我が身と感じ息苦しくなった。
会社が倒産すれば、それは全責任会社社長にある。プロスポーツの世界も少し似ていて結果が出なければザッケローニ監督のように首を切られることになる。
一昔前は会社の寿命は30年と言われてきたが、ここ最近は5年~10年と短命な傾向にあるらしい。トレンドの変化が激しい今の世の中で、一つの物を大切に長く売る事がどれほど難しいかは自分も身を持って実感している。
21年前、自分が商売をする際、コロナスポーツの社長様にご挨拶したきり一度もお話をする機会はなかったが、何故50年もの間、商売をされてきた老舗企業が消えることになったのだろうか。
少し自分なりの解釈で原因を考えてみた。
先ずは、小資本金の会社が総合的商品の販売をやることは非常に難しかったのではないだろうか。コロナさんは野球、スキー、スノーボード、ゴルフ、サッカー、陸上、テニス、水泳・・数多くのジャンルのスポーツ用品を扱われていた。利用者からするととても利便性はあったが、量販店が競合となり、品揃えの差が無くなり、結果価格競争に巻き込まれてしまったのではないだろうか。
そして、もう一つは地域のお客様のサービスに注力し、広域のお客様に来店頂くサービスが少々不足していたのではないだろうか。ヤフーオークションやオンラインサイトで広域のお客様に商品の提供を行なっていたようだが、広域のお客様を惹きつけるブランドや商品量は少々不足していたように感じる。
だが、実際には社員の雇用や福利厚生など、判断が難しいことも色々あったと察する。
時代の流れを読み、迎合することなく商売の王道で会社を続けることが、いかに難しいかをコロナスポーツさんの結果から学ばせて頂いた。