万引き犯の画像公開について思う事

ヴィンテージトイの老舗”まんだらけ”でお宝鉄人28号のブリキおもちゃが万引きされた。
これに対して万引き犯の録画された画像を店側が公開するとHP上で宣言し話題になってた。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6126728
小売業を生業にする弊社も他人事ではなく、どういう処置がとられどういう結末になるのか非常に感心が高くみ守った。
店側が指示する期日迄に盗品が返却されない場合は顔写真がホームページ上で公開されれば、瞬く間に拡散され犯人はお店への出入りは勿論のこと、負い目を一生背負いながら心休むことがないだろう。
私はまんだらけの対応を基本的に賛同していた。
しかし、まんだらけは直前で犯人の公開を思いとどまった。
果たしてこれで良かったのだろうか・・
万引きはお店が確実に潰れる。店が潰れるということは社員の仕事が無くなり、自分の命が奪われかねない。世間的に万引きは軽犯罪的にとらえられている感が強いが、重大な犯罪である。
弊社でも一時期、同一犯による万引き事件が多発した時には睡眠不足とストレスで死にそうな気持ちになった。もうあのようなことが無いように弊社でもウェブカメラが各所に設置することにより被害はようやくとまった。
しかし、ネット上には万引き犯人の顔写真を公開すれば店側が恐喝罪や名誉毀損で逆に訴えられる可能性もあると指摘されている。
そんな馬鹿な・・?というのがある部分法律でもある。
自分の身は自分が守る。自分たちの会社は自分たちが守る。という自立した考えは今の時代必要であると思う。しかし、現行犯でなくとも万引き犯の顔や姿の画像があるならば証拠として扱われ法律で裁かれるのが筋ではないだろうか。
本来、お客様とお店は崇高で互いに信頼しあい高貴な関係。
殺伐とし世知辛い世の中であることは間違いないが、商人として穏やかな気持ちと思いやりの心を持ち合わせたいと思う今日このごろである。

後記・・
今回のまんだらけの取った対応は万引犯の撲滅に大きく前進したに違いない。おまけにネット上のアクセスカウンターも多いに賑わったであろう。また、親愛なる常連のお客様との関係もさらに濃密になったのではないだろうか。
まんだらけの”変や”実は私も常連客の一人である。

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