私は昔からお風呂が大好きである。泉質を最優先にするが、露天風呂やサウナの設備が整った施設ならば尚更リラックスできる。
子供が小さい頃は良く行ったな~・・近頃は子供達も部活や学校行事を最優先するので中々背中を流し合うことが少なくなったがコミュニケーションを取るのにもお風呂場は実に最適な場所でもある。
先日、近所で最も泉質が良い浴場にお邪魔した。
公衆浴場には色々は方が出入りされている。常連の方、子供連れ、友人同士や酔っ払い等など
浴場でのマナーというのは、とても色々な人の姿が見られて良い意味で人生勉強になる(^_^;)
使用した桶を元の場所に戻さない人、シャワーを出しっぱなしにしている人、サウナに入る前に濡れた体を拭かない人、湯船で頭を洗う人、タオルを湯船につける人、子供が湯船で泳いでいても注意しないバカ親、シャンプーを詰め替え容器で持ち帰る人・・・
近頃、モラルハザードを強く感じる場面が多い。
汚い話で恐縮だが湯船で鼻をかむ人を見たときは流石に注意をしたが、判っているのか・・どうだか(^_^;)
これは当たり前の法則になるが、少しお値段がはる浴場(温泉)に行くとマナーの質が高い人が多い事に気付く。一度、高級ホテルのサウナを利用する機会があったのだがここでの会話、厳格なマナーは世間知らずの小生には良い人生勉強になったと記憶している。
飲食店も同じ傾向があてはまる。価格をアピールしたロードサイドのチェーン店での飲食マナーも目を疑いたくなることがある。
日本人が昔から大切にしてきたマナーや心得はいったいどこへ消えてしまったのだろう。
益々この先、商習慣の崩壊が恐ろしい。
お客様の素敵なお車
ランドローバー車の魅力に取りつかれてから随分たつが、もしも三台目の所有が許されるなら、この年式のディスカバリーは非常に心惹かれる。
オーナー様の愛情がたっぷりと注がれているらしく、隅々まで綺麗にメンテナンスされている。
大人数でワイワイやりながらフィールドへ向かうならこの車が一番ワクワクするのでは(^O^)一番最後尾のシートを2席引き出せば最大で7人乗車が可能。スタジアムシートは後席でも快適な乗り心地を味わえるのも魅力的。
最新のディスカバリー4も実用者として確かに魅力的な車両に違いないが、ランドローバーの英国らしさは旧モデルの方が味わいが出ている。
オーナー様には修理修繕して、重税にも負けず末永くディスコと共に過ごして頂きたい。
社長デスクからの眺め
私のデスクからの眺めは実に殺風景である。
商品の入った段ボール、設置場所がなく、デスクの脇に置かれたプリンター・・・
家族の写真やお気に入りの置物、会社の理念が書かれた額縁もない。
決して新しくないパソコンと、いつ必要となるか判らないような資料が脇に積まれている。
社長という立場、意識していなくてもオーラが従業員を威圧する。だから、隔離された事務所を設けてここで大半の仕事をこなす。
信頼する総務のNとは色々話をするが、彼女が帰社してからの時間が本当の意味での社長時間である。よほどの体調不良がなければ暖房も入れず、ストイックな環境で色々なことを考える。
世の中の多くの社長は浮かれたり、自惚れたりすることはないだろう。憂鬱で悲壮感を思い浮かべている。
「社長は大変でつまらない」といっては次世代の為に身も蓋もない話。1回の達成感の為に99回泣き苦しむと言い放っては何も生まれない。
この厳しさ、このプレッシャーを楽しむ鈍感さと勇気の大切を今は意識している。
”売る力”を読んで
鈴木敏文社長の”売る力”を拝読した。
本書では何度も”お客様の立場で考える視点”という考え方の重要性を説いておられる。
全く同感である。自分自身が袖を通したくないモノを売れて行くからと言ってjお店に並べたとしても直ぐに見透かされてしまうだろう。
本書の最後にこういう内容のことが書かれている。
”もし、私が現職の職を失い、転職の市場に放り込まれたらはたして私を雇う企業はあるかと言えば、ないでしょう。なんの技術も資格もないし、売り場で数字を稼ぐセンスもない。経営のノウハウをいくらか実践しているとはいえ、それも限られた業態の中のことです。逆に私が人事担当者でも社長経験者は雇いません。だから、私も毎日が真剣勝負で「昨日の経験は引きずるものか」と自分を厳しくいましめ、常に一歩踏み込んで挑戦し努力しようとするのです”
日本の流通トップが私のような零細企業の社長職と同じ考えであることに驚いた反面、超えていきたいとも思った。
成熟した消費社会では”消費が投票”という概念でモノの売買がされることを願う。
日本の消費市場構造を良い意味でも悪い意味でも大きく変えてしまったのはコンビニエンスストアの存在。
少々インコビニエンスな時代の方がお客様と良好な関係を築ける唯一の道ではないだろうか。
ヴィンテージモンへの憧れ
近頃リサイクルショップの古着コーナーは大変賑わいを見せていると感じる。
リユースという発想で考えればこれは世の中にとって良い循環であると思う。
少し前の時代”古着”という定義はヴィンテージという解釈だったように感じる。しかし、今の古着は”買った人が飽きたから売られている”感が強い。
これは本当に良い消費というのだろうか・・
趣味道はどんなジャンルであっても巡り巡ってオリジナルを知りたくなるものではないだろうか。
スノーボードの販売を生業にしてから20年を過ぎた。今でもスノーボードが出はじめた頃に創られたモノに恋焦がれる。
”思い出”という付加価値も勿論のっかってはいるが、最新のモノの素晴らしさを本質的に理解するにはオリジナルをたどることではないだろうか。
近頃、冬のウィンタースポーツの感心はテレマークに傾倒していたが、先のトンガったスノーサーフにまた心が奪われている。
お客様の素敵なバイク
先日、モデラートの駐車場で素敵なオートバイを拝見した。
バイエルン発動機株式会社製のR100GS
空冷エンジンのオールドBMWに惹かれる小生にとっては堪らなく素敵なモノに出会った感じがする。ぶっちゃけ、こういう趣味趣向が同一線上にあるお客様には”プロとしての接客”を忘れがちになってしまう。
ドライバーの方とお話がしたくて売り場に足を運んだが、弊社の飯田が熱心に接客中。残念ながら割り込むことができない(^_^;)その昔、恋した女性に声をかけ損なって後悔した気持と同じである。
この考えは小売としての立場をわきまえていないのかもしれない。
しかし、こういう小売がこれからあってもええじゃないか・・ツイツイ思ってしまう今日この頃であるm(_ _)m
年金
先日、商談が予定よりも早く終えたので久々にテレビを見た。
番組のタイトルは忘れたが、年金に付いての対談番組だった。
年金の考えた方、年金をかけた場合のメリットなど・・加入者の多くの方が疑問に思っていることを解りやすく解説されていた。
閑話休題
採用面接をやっていて、毎度思うことがある。
働く方の正社員への強い拘り。つまり働く上で、厚生年金と社会保険へ加入することへの安堵感。
こういう考えを経営者が吐露すると身も蓋もない話になるかもしれないが、あえてお伝えしたい。
私は厚生年金を老後の為に全くアテにしていない。
加入後25年たてば、かけた分は必ず貰える・・・遺族年金は保険の役割も果たす・・・確かにそうかもしれない。ただ、株式会社ジャパンがデフォルトしない場合に限る。
国は年金のメリットをアピールし、未加入の若者を何とか取り込みたいと考えている。しかし、少子高齢化に歯止めはかかっていない。
もっと加入したいと思えるような厳格なビジョンを示す必要があるだろう。
会社に理念が絶対に必要なように、株式会社ジャパンのビジョンが欲しいと思う今日このごろだ。
社長の心得
小宮一慶さんの”社長の心得”を移動中に拝読した。
“心得”とは”理解”していることの意。
理解していてもついつい忘れてしまうのが小生のトロイところ(^_^;)
この本は社長をやっていてもついつい日常業務に流され、忘れがちな重要なポイントが記されている。
書籍には有名人が数多く出演する。松下幸之助社長、稲森和夫社長、ピーターファーディナンドドラッカー教授、ジムコリンズ氏・・
先達から学ぶことが実に多い。
偉大なる経営者、人を導く方の考え方は同じ線上にあることに改めて気付く。
最新の経営本や経営の数字に関する本を読むことは必須であるが、揺らいではならない考え方を本を通じ、気付き心に刻み続ける必要がある。
社長という職業をしていて、ごく稀に不安でしょうがなく怖くて逃げ出したくなるとき・・そんなときに読みたくなる本である。
パタゴニア社のディスプレイ
アウトドアブランドのパタゴニア展示会に行くといつも関心することがある。
それはパタゴニアの世界観を伝えるディスプレイ。
これが実に上手い!上手すぎる!勿論、パタゴニア社内の優秀なVMD専門チームが創り込みをされているのだが、パタゴニアという服をどういうシーンで使うのがベターなのかを的確に表現している。
ここまで世界観が表現されると、変な話”商品の価値”以上に消費者への訴求力がある。
ブリキの板、流木、植物、アウトドア道具、絵、フレキシブルマネキン、色々な小道具がテーマによって配置されている。まるで映画のセットのようにも見える。
弊社もこういう空間を売り場の担当者のスキルでつくりあげたいと考える。
自分が子供だった頃、贔屓のお店のショーウィンドーにはりつき、夢を膨らませた記憶がある。そんなショーウィンドーを我々はつくり、お客様へ夢をお届けしたい。
お客様の”心を躍らせる”仕事をもっともっとやりたい!
憧れの人の悲しい知らせ
先日、セルジオロロピアーナ氏の訃報を知った。イタリアを代表するカシミヤ、ウールブランドとして名を馳せたロロピアーナ。
氏のスタイリングはダンディズムという言葉が最も相応しく、ファッション界において私が最も敬愛する方であった。
ロロのカシミア素材はトロトロ感が半端ない。ローゲージセーターの立体感は群を抜いており、高額品ではあるが他のセーターブランドとの差は歴然である。また、数年前に購入したベビィカシミアを用いたショールは肌触りがすこぶる良く、編み方に工夫がされている為、デリケートに使用しなくても十分な耐久性がある。
ルィヴィトンに買収されてから、かなりラグジュアリー方面へ傾倒していったがロロの持ち味である、オーセンティックで上質な素材を用いた製品創りは引き続き継承されてきた。
60歳を過ぎても氏のような素敵な着こなしができるよう、これからもファッションを追求したいと思う。