指導

ウィッキペディアで”常識”という意味を調べると、こう記されている。
「常識(じょうしき)は、社会の構成員が有していて当たり前のものとしている価値観、知識、判断力のこと」となっている。
価値観の多様化が進んでいる今日、常識を若い部下(社会経験の浅い)に教えるのが本当に苦労する。どこの会社様でも同じ課題があると思われるが、恥ずかしながら弊社のように業歴も浅く、スタッフも若いと尚更常識を知らぬ者が多い。
こういう徳を伝える時は非常にタイミングと言いましが難しい。頭ごなしに言っても伝わる訳がないし、朝一番のタイミングで言っても嫌われるだけであろう。だからと言って放置していては、当の本人の為にならないし、何しろ会社(社会)の空気が淀む。
思い返せば、社会人なりたてのサラリーマン時代、諸先輩方に色々と常識を教えて頂いた。荒くれ者の私は時々先輩に食って掛かり、自分の我を通した事もあった。しかし、常識を教えてくれた方から常に愛情を感じて育ったように思う。その時代、さっぱり理解できなかった事も今では腑に落ちて、自分自身も少しは常識を伝えられるようになった。
一晩熟考し、妻に客観的な意見を聞き、心を鎮め愛情を持って話をしよう。

緑化

近頃、店内の緑化を進めている。

ホームセンターで売られている安価で、メンテナンスが簡単なツル物をセレクトし、お気に入りのシャビーな鉢に植え替えている。
お店にとって商品と知識、接客させて頂く姿勢は最も重要であるが、空間もとても大切だと思う。
「安保さんところのお店は何時いっても段ボールが多いね・・」そんなありがたいお言葉を顧客様から先日頂いた。
音楽、香、空間もプロの販売店舗としてブラッシュアップしていきたい。

面接

今朝は違う出来事をブログに書こうと思っていたが、午後からの面接を終えて書きたい内容が一変した。
スケジュールの都合上、4時間程度の短時間に3人の方の面接をした。全ての方、弊社に対するお気持ちをヒシヒシと感じた。
働くところが無いから・・楽そうだから・・お金が欲しいから・・モテそうだから・・弊社が求む人材とアンマッチな方の面接もしばしばあるが、今日は全ての方が情熱に溢れていた。
大企業には人事のセクションがあるので、社長自らが最初から最後迄面接する事は少ないと思うが、中小零細企業の多くの社長は自ら語り合うと思う。
この仕事は本当に体力を要する。今日は苦悩のあまり、面接を終えてから近所の公園で仮眠した。
学歴、成績(職歴)、資格・・優先順位は色々あると思うが、この3点で人をふるいにかける事があるだろう。
社長の私は、その3点が欠けているので面接で人柄を見るようにしている。勿論、学歴が高い低いや役立つ資格かどうかの判断は付けられると思っている。
人は育った環境、育つ環境がとても大切といわれるが確かにそうも思う。
面接を終えてから私は以下の事を考えた。
・雇用の尊厳(仕事は人生の限りある時間の中で大きなウェイト)
・雇用の為の事業拡大(何とかして面接した方の才能を活かせる事業を拡張できないか)
・我が子が面接に行った時(面接に私事を持ち込んではいけないが、社員は私にとって家族)
今週いっぱいで決断しなければならない。”決めて断つ”言うわ易し行うは難しである。
妻が健康を気遣って作ってくれた生野菜の盛り合わせをつまみながら考えるとしよう。

雇用

岐阜県の美濃加茂市で主力製造業が相次いで撤退を表明し雇用がままならない状況にあるとの事。
我が三重県でも大手液晶テレビの会社が分社化を検討している。
会社経営者にとって、改めて”雇用”という使命の重大さを感じた。
少子化が進み、地方の雇用が益々厳しくなる事は目に見えている。
地方が生きる道は資源に頼るか、コンテンツに特化するしかない。
弊社は資産も資源も無いのでコンテンツに特化し、広域からお客様にお越し頂く事を考えて事業展開している。郷土愛は物凄くあるが、三重県四日市のパイだけを考えていては絶対に食えない。
弊社のスタッフには大阪、埼玉の若者がいる。一人は妻子持ちなので責任重大だ。
現代は雇用も商売も地方という概念でやっていては恐らく駄目だろう。
物が溢れ、どこでもネットに繋がり、高速移動ができる今、日本全体、いや・・アジア全体で物事を考える必要がある。

新規事業

経営者は”常に新規事業を創造する”ことが大切な思考の一つだ。
家具や雑貨で世の中に貢献したFRANCfranc(株式会社バルス)はとても経営センスがあり、社長の高島氏の生き方、考え方も尊敬する経営者の一人であるが、どうも最近お店がつまらない。
MBOで非公開化したのは、きっと大量生産、コスト重視経営をやらざるおえない状況になったからではないだろうか。恐らく、これからワクワクされるようなお店に又戻るであろう。
弊社も家具や雑貨販売の事業には関心が高い。洋服屋目線、アウトドア屋目線で何かできないかを模索している。

関西出張

今朝とても寒かった。久々に寝床から出るのを辛く感じた。いよいよ秋本番。
朝一から大阪⇒東大阪⇒京都へ商談の為、出かけた。


本当は気候が良いので愛馬で向かう予定だったのだが、時間的な都合で移動中もPCと携帯に向かわなければならない理由でバイクでの移動を断念した。


”移動時間”この時間、本を読んだりする方や食事をする方、仮眠をしてリラックスする方など使い方は色々かと思うが、私は仕事にあてる事が多い。
流れる景色を眺めながら創造的な仕事をするには電車やバスはとても良いと思う。


現在、大阪と四日市間は近鉄電車で約120分。京都と四日市間は三重交通のバスで約90分。ちょっと長いような気もするが、仕事をするには調度良い。


しかし、リニアが開通すると東京と大阪間が最短で約67分、名古屋と東京間なら約40分で結ぶとか。
およそ15年後に開通予定というが、こうなると人や物の流れが大きく変革されることだろう。


それにしてもバスの移動はお値打ちで快適で仕事にうってつけである。それに、乗り越しもない(笑)

講演会

今日は午後から東レの特別顧問であられる佐々木常夫氏の講演会を聞きに出かけた。

一年に何度か色々な講演会に参加するが、これほど身を乗り出して聞き入ったのは始めてだった。
淡々とした口調で壮絶な人生談を話しているかと思うと、超実践的な経営論を語る。時に笑いを取りながらの90分トークはプロ中のプロだ。
講演会は映画と同じで自分の波長にあうかどうかがある。勿論、自分の置かれているコンディションで腑に落ちる事もあれば、同じ言葉でも落ちない事もある。
今日はスイスイ腑に落ちた。
講演会終了後、コーラを飲みながら、深く考えた。車の中で佐々木氏の本を読みながらまた深く考えた。
ワークライフバランスを社内に根付かせる為に色々とやらなければならない事を書き出した。
しかし、ほんの少しだけ疑問も湧いてきた。
人事の話や仕事の効率の話、タイムマネージメント・・ワークライフバランスを整えるキーワードを幾つもご教示頂いたが、お金の話や人手の話は一切無かった。
ここがやっぱりサラリーマン社長と、資金繰りもやりながら、人手不足にさらされながらやるベンチャー社長との根本的な大きな違いがある。
しかし、そんな事よりも多いに学べた事に今日は心から感謝したい。
佐々木氏と同様、私も三人の子供の父であり長男が自閉症である。氏には本当に失礼の極みなるが、自分と考え方が非常に似ている部分が多いと勝手に思った。
帰り際、氏のサインを頂いた(笑)

面接

今日も30歳を少し過ぎた若者(私から見て)を面接した。

ここ最近、30前後の方に求人を頂く。
転職の理由は夫々微妙に違うが、どうも聞いていると”好きなことを仕事にしたい”的な願望があることが判る。
それでいて安定とか福利厚生も求めている。
趣味の延長線のような仕事で報酬も高く、休みも多い仕事がこの日本にあるのだろうか。
時々人から”安保さんは趣味と実益を兼ねて成功しているからいいね~”といわれることがあるが、それはかなり見当違いである。
睡眠を削り仕事に没頭し、お金と人の件で胃がキリキリマイする事が多い。繁忙期の今時は自分の報酬をストップして支払いにあてている。
人は陽のあたる場所に目が行くが、影の部分は中々目に入らない。
一時間足らずの面接ではほんの一部分しか、人格を見抜くことはできないが、今日の若者は誠実感に溢れていた。
少しだけ期待してみよう。

保険

皆様は保険の”約款”というものを隅から隅まで読まれた事はおありだろうか・・
先日の台風17号の影響により、弊社も大きな被害を受けた。
作りたての植栽が流され、店内に異常な迄の雨水が侵入した。幸いスタッフとご家族が無事だったので最悪の結末では無かったが、店内に甚大な被害を受けた。
地盤面より45センチ以上の雨水が侵入した場合は保険が適用されるが、44.9センチなら保険保証されない。
一刻を争うような状況でどこまで雨水が侵入したかは、曖昧な記憶でしか答えることができない。それが当然だろう。
屋根から店内に雨水が侵入したのか、それとも窓枠から侵入したのかは、我々建築の知識に乏しいものが判断する事は不可能。
店前で5台もの車が立ち往生し、避難勧告が発令された地域を相対的に調査すればお判り頂ける事ではないだろうか。
どうも火災保険というものは規定が曖昧過ぎて頭を悩ます。

業界内での転職

この世界(スポーツ&アパレル)では業界内で転職する方が非常に多い。
自分の能力が過小評価されてると思い込み、他社に転職する・・或いは思い入れの強いブランドに行きたい故に転職する・・それはソレでありだと思うが、正直言って利己的な理由で浮ついている輩が多いように思う。
報酬もソコソコ、自由な時間もソコソコ、やりがいもソコソコ・・
もしも、次世代に一石を投じたいなら自分でリスクをとるべきだ。
志の高い営業マンなら10分も世間話をすれば人生の目的を理解する事ができる。
”俺が独立し、事を成せば業界が活性化し目標にぶれる若者を導くことができる!”・・そんな思いで転職する人は一握りであろうか。
しかし、思い願い、決断しなければ夢はかなわない。
たかだか人生数十年。
瞬きしている間に仕事もできなくなるのだから。

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