ビジネスマン必読

ビジネス書を読めば、商売(ビジネス)がうまくいくとは限らない。
ある情報では、多読家の方に限ってビジネスがうまくいかない場合があるともいわれる。
私も経営者になり、間もなく20年が過ぎようとしているが、まともな本を読み出したのはお恥ずかしながら10年程前からだ。それまでは週刊誌と漫画の類しか読まなかった。
しかし、あまりにも自分の経営采配が無知なので、答えを本に求め始めた。
今までに色々な本を読んできたが、欠かさずに定期購読しているのは200円で買える月間PHPと
THE 21の二冊。どれだけ時間に追われていても必ず目を通すようにしている。
今月のTHE 21には経営者として私が尊敬する一人の稲盛和夫氏の言葉が掲載されていた。日本航空の再建を何故引き受けたのか・・社員の幸せを願うリーダーの信念と哲学などについて掲載されている。

その中の一文にとても惹かれた言葉があった。
揺るぎない信念はいかにして身につけることができるのかといえば、それは逆境のなかで辛酸を嘗めるような苦労を経験することでしか身につかないと、私は思う。

何か辛い事があると他人の責任にしたり、苦労を避ける為に愚痴をこぼす。我慢しきれず転職を繰り返すものもいる。
”若いうちの苦労は買ってでもしろ”という言葉があるが、まさにその通りであるとつくづく思うが、なかなか若い人が自ら苦労を買うという事は難しい。
私は親として、社長として意識して行なっている事がある。
それは、意識的に課題(苦労)を与えフォローするようにしている。
その昔、長男の療育の為に数ヶ月間親元を離さなければならない決断をした。未だ幼子だったのだが施設に置き去りにした時の子供の涙は一生忘れる事ができない。しかし、その甲斐あって今では自立心が身についた。
そういう経験をしてから、意識的に負荷の高い課題を与えて子供を育てる事を日頃意識している。
部下といっても他人様の大人なので、なかなか重い負荷を与える事はできないが、次世代を担う若い衆には愛情を持って課題を与え、フォローアップしたいと思う。
年齢的に若くない人(経験者)は自らストイックに苦労を取りに行って頂きたい。

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